70s French Air Force Pilot Leather Jacket Original

H I S T O R Y

フランス空軍のパイロット（PN＝Personnel Navigant）のために、1970年代から採用されたシープスキン・レザージャケット。高高度での防寒性と操縦時の可動性を両立させるため、ダブルジップ、オレンジ色のレスキューベスト、左袖のユーティリティポケットなど、実用性と機能性を備えたディテールが随所に施されています。
1990年代半ばに化繊製の後継モデルへ更新され、現在は支給品としての運用を終えていますが、その完成度の高さからフランス空軍を象徴する名品としてフランス国内でも知られ続けています。Maison Martin Margiela “Replica” のデザインソースとしても有名で、近年は国内外のメゾンブランドがサンプリングするなど、そのデザイン性は今なお高く評価されています。

D E T A I L

フランス製シープスキンは、軽量でしなやか、肌理が細かくしっとりと吸い付くような着心地。レザージャケット特有の硬さや重さが少なく、ヴィンテージレザーに馴染みのない方にも着用していただけます。
ジップは、当時のフランス軍官給品で多く見られる三角形の中抜き引き手を備えたダブルスライダー仕様。この形状はÉclair製ジップにも広く採用されており、本個体のような無刻印タイプも、同時期のフランス製レザージャケットや一部軍用品で確認されるバリエーションのひとつ。刻印の有無やスライダー形状に差はありますが、機能性・操作性においても遜色のない仕様。内襟には “ETCA” 刻印。フランス空軍の被服を管理する機関による検査マーク。官給品としての基準を満たした証。
本品は、実際にフランス軍へ官給品として支給されたオリジナルヴィンテージで、ミリタリーウェアとしての実用的な機能美とファッション性、そしてフレンチレザーの上質さを味わえる逸品です。

C O N D I T I O N

ライナーと左袖にスレがございますが、いずれも目立たず雰囲気を損なうものではありません。内蔵のレスキューベストは欠品しています。着用感がありますが、ジップの動きもスムーズ。ヴィンテージならではの風合いをお楽しみいただきながら、日常使いにも支障なくご着用いただけます。

S I Z E

着用モデル：173cm 58kg

• 表記：（104M）M~Lサイズ相当

• 肩幅：51cm

• 身幅：62cm

• 着丈：61cm

• 袖丈：57cm